デザイン・雑学

ネックレスは初めから切れている!

hitotoi 金胎陶芸ネックレス rRipple

hitotoi(ひととい)の犬塚です。

ネックレス、普段つけていてもエンド部分のパーツなど、じっくりと見たことがないのではないでしょうか?

実はここに隠された秘密があるのです。

今回はその隠された秘密とチェーンの長さ変更についてお話しします。

チェーンが切れた!!

ジュエリー・アクセサリーの仕事をしているとよくお客様から言われるのが、「ネックレスのチェーンが切れました。」という修理依頼です。

チェーンのコマがのロウ付け部分が切れてしまうことは、確かにありますが、「チェーンからエンドパーツが外れてしまった」という場合がほとんどです。

上のような状態です。確かに矢印の部分が開いていますね。

ほらー、壊れてるでしょ?と思われるかもしれませんが、実はここ初めからローで溶接していないのです。

くっついていないなら外れやすいでしょ?

不良品じゃない?

と思われる人もいるでしょうが、それにはとても大切な理由があるのです。

手抜きじゃない!ちゃんとした理由

これについては、手抜きでしょって思われるかもしれませんが、命にかかわる大切な理由があるのです。

ネックレスは首に巻きますよね。ではもし回転する機械などにチェーンが挟まれたらどうなりますでしょうか?

運が悪ければ首が閉まって、首にけがを負ったり、最悪の場合、窒息してしまいます。

このような最悪の場合を想定して、あらかじめ強い力が加わった時にチェーンが外れるように、エンド部分の丸カンが溶接されず、ただ閉じられただけになっているのです。

ですので、多少力が加わると隙間が開いてしまい、そこからパーツが外れてしまうことがあります。それが写真の状態です。この部分は手などで再び隙間を閉じてあげればいいだけなので、自分でも簡単に直せます。

もちろん心配であれば購入したお店などに相談すれば無料で直してもらえると思います。

チェーンの直し方と、応用としての長さ調整

ネックレス買ったけど、持っている服に合わせてみたらもう少しだけ短いほうがいいな。といったこともあると思います。

そんな時は自分でチェーンを短くしてみるという方法もあります。

チェーンの長さ調整はとても簡単ですが、自分でなさる場合はあくまでも自己責任でお願いします。

数センチ短くしただけでだいぶ印象が変わるので、初めに紐か何かで長さをチェックしておくほうがいいと思います。

チェーンの長さについてはまた別の記事で書きます。

まずはチェーン全体の長さを測ってください。そしてあらかじめ測っておいたお好きな長さに切ってください。

切るのはニッパーで簡単に切れます。

後は丸カンを外して、エンドにつけなおすだけです。

上の写真のように2つ使って閉じるのが通常ですが、下の写真のようにヤットコを右手で持ち、左手の指で閉じるやり方もあります。

ヤットコを使い慣れていない人は意外と指でやるほうが簡単だったりします。

パーツが取れてしまった時もこのようにヤットコを使い、丸カンを閉じるだけで簡単に直せますよ(あくまでも自己責任で)。

チェーンを短くする分にはこのようなことで簡単短くできるのですが、長くしたい場合、丸カンでチェーンをつなげると外れやすいパーツが増えるので、ネックレスが予期せず外れる場合が増えてしまいます。

ですので、長くするぶんにはちょうど良い長さのチェーンを購入したほうが良いと思いますよ。

hitotoi(ひととい)のオンラインストアで販売中のサンプルネックレスは、長さが選べるようになっています。

迷ったのなら一番長い60cmを選択して、自分に合った長さに調節してみるという手もありますよ。(自己責任でお願いしますね)

メインでない部分でもきちんと考えられている

今回は、ネックレス・ペンダントのメインである部分ではなく、エンドパーツという普段目にとめない部分に注目してみました。

エンドパーツなんてどれも同じでしょ?と思われるかもしれませんが、意外と種類も豊富で、それぞれのブランドのこだわりもあったりします。

普段目に留めないところに命にかかわる工夫がある。そんなちょっとした雑学も、これからどんどんしていこうと思います。

いかがでしたでしょうか?私の知識が少しでも皆さんの人生を豊かにする足しになったともっていただけると、とてもうれしいです。

これからも少しだけ人生が豊かになるかもしれない雑学を書いていこうと思います。

ロンドンでデザインを学び、最終的に日本の工芸品に行きついた、犬塚が作るhitotoiの作品は、オンラインでもご覧いただけます。

hitotoiの金胎陶芸との一期一会をオンラインストアでお楽しみください。

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それではまた。