金胎陶芸アクセサリーブランドhitotoi(ひととい)の名前に込められた意味や想いをお話しします。
耳慣れない単語なので、よく意味などを聞かれますが、これは完全な造語です。
ロンドンにいる時に岡倉天心の「茶の本」を読んで以来茶道の精神などが好きで、ファーストコレクションが陶芸の釉薬を使っていることもあり、ブランド名を決める時に色々と参考にしたのが茶道の逸話や慣用句、名言などでした。
千利休の名言
千利休の言葉に「稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一」というものがあります。
十を知りえたからこそ一を見直し、さらに昇華させた一を行う。やっていることは同じ一でもこうすることにより全く違った内容になるはずです。これはすべてのことに通じる素晴らしい言葉だと思います。
ジュエリーにおけるこの名言の意味
この言葉を知ったとき私の仕事も同じだと思いました。同じジュエリーに見えるかもしれませんが、作り手の見えない苦労があるからこそ美しく心を動かすジュエリーになると思います。
ではお客様はどうでしょうか。お客様の「ジュエリーがほしい」というものはただ単にジュエリーという物体がほしいのではないと思います。
その裏には、お客様個人の様々な思いが隠されていると思います。
これに気づいたとき、ただ美しいものを作り提供するだけではなく、お客様の心の奥の思いを満足させられるよう、しっかりとお客様の思いを考えて作品を作るべきだと思いました。
お客様ファーストから考える
ジュエリーブランドというと美しい見た目に目が行きがちです。
しかし、これから始めるブランドは美しいジュエリー・アクセサリーを提供するのではなく、お客様の思いを満足させることをモットーにしなければいけない。
この思いを常に心に刻むため、この名言をブランド名にすることに決めました。
つまり
一(ジュエリー)を望まれるお客様の十(心の中の見えない願い)をかなえられる一(ジュエリー)でありたいとの思いから、
一(ひと)
十(とお)
一(いち)
・・・hitotoiと名づけました。
この名言を常に心に刻み、お客様の心を打つジュエリー・アクセサリーを制作できるよう日々一所懸命切磋琢磨していきたいと思います。