hitotoiが提唱する独自技法「金胎陶芸」と「金陶器」とは

デジタルと伝統工芸を融合する独自技法「金胎陶芸と金陶器アクセサリーとは

金胎陶芸?金陶器?聞きなれない単語が出てきましたが、これらはhitotoiのデザイナーであり金胎陶芸家でもある犬塚の造語なのです。

では、「金胎陶芸」、「金胎器」とは何なのか?そしてなぜ、この造語を作る必要性があったのでしょう。

金胎陶芸とは

金胎陶芸とは金属に陶芸釉薬を焼き付けて、陶器のような表情を作りだす技法です。

漆の世界の用語で、ベースになるものを胎といい、木なら木胎、陶器なら陶胎といいます。その用法を用いて、金属ベース(金胎)の陶芸なので、「金胎陶芸」と作家の犬塚が名付けました。

日本が誇る伝統工芸である陶芸の持つ深い味わい、そしてすべてのものが焼き加減で同時にはならないという一点物作品、こういった要素はhitotoiの金胎陶芸家犬塚の求めるところでした。しかし、陶器のアクセサリーはどうしても厚みがあり、やぼったくなりがちでした。

そこで、自分本来の強みである彫金を生かし、そこに陶器のような表情を融合させることができないか。そんな思いで開発をはじめ、多くの実験と失敗を重ね出来上がったのが金胎陶芸の技法です。

金胎陶芸を用いることによって、とても薄い金属をベースとすることが可能になり、陶器が苦手な薄くて軽やかな形状を持ちながら、陶器のような味わい深い表情を持たせることに成功しました。また3Dプリンターと組みわせるなど、彫金ならではの技法と、伝統工芸的な陶芸の表情を融合させることも可能になりました。

これは金胎陶芸家犬塚が提唱する、日本の新しい伝統工芸のあり方でもあります。

金陶器とは

金胎陶芸は技法やジャンルとしての名前です。では金胎陶芸を使った作品を指す名称は何でしょう。陶器でしょうか、磁器でしょうか?

実は陶器と磁器の違いは、器のベースとなるものの成分の違いなのです。ざっくりというと陶器は土から、磁器は石からできています。そうなると金属でベースを作っている金胎陶芸は、陶器でも磁器でもありません。

そこで名付けたのが金陶器です。

金胎陶芸家の犬塚が目指すのは、あくまで楽焼などのような陶器の風合いです。ですので、金属ベースの陶器ということで金陶器と名付けました。

まったく新しい名称も考えましたが、温故知新という言葉があるように、昔ながらの呼び方を継承し、新しい言葉を作る方がhitotoiとしての方向性に合っていると思い、陶器の名を踏襲し、金陶器と名付けました。

金胎陶芸で作る金陶器アクセサリーの世界へ

hitotoiの金胎陶芸アクセサリーはシンプルながらも奥深い風合いを持つ、和風アンティークとでもいえるような個性あふれる作品です。陶芸の特徴である同じものが2つとない、すべて一点ものの作品が持つ独特の世界観は、オンラインストアでもお楽しみいただけます。

シンプルでありながらオリジナリティーあふれるピアスや、どんな服とも相性の良い和風ネックレス、指元を引き立たせる大ぶりの指輪など、個性的な金陶器アクセサリーとの一期一会をオンラインストアでぜひともお楽しみください!